何のために研修旅行を行うのか!!


当社は過去に社員旅行として、ハワイ2回、オーストラリア2回、シンガポール、ニューカレドニア、グアム、パラオ、バリ、沖縄、道内温泉…と、主に海外を中心に旅行を行っています。行わなかった年は数える程しか有りません。

他の会社の経営者から見ると、よっぽど儲かっているのか、社長が馬鹿かのどちらかとしか見ないでしょう。多分後者の方ですが、しかし、今となっては、社員研修旅行を行っていたからこそ、今日の会社成長が有ったものと思っています。

要は、「この様なことを行っている会社の方が元気がある」という事です。
最近大手企業も社内運動会とかレクリエーションを催すようになり、その事によって社内のコミュニケーションと絆を高め、その土壌作りが組織には欠かせないことが理解されてきました。

社員にしたら単調な仕事をこなし、社長や上司の顰めっ面を伺って、耳元では愚痴ばっかしを聞いている毎日に「元気を出せ…!」「モチベーションを上げろ…!」と言ってもそれは無理な話。

これは各企業の社長さん達に言いたいのだが、
基本的にどのビジネスも製造業であれ、建設業であれ、お客様からお金を貰う以上、根底はサービス業が基本だと思います。 「商品+笑顔・挨拶」は当たり前で、それ以上の「気遣い…」「心遣い…」の付加価値があって、初めて企業は潤沢な利益を戴くことが出来るものと思います。
地元のホテルでも「この程度なんだ」と変に納得せざるを得ない時があり、社員のレベルの低さに本当に残念に思うことがあります。

端や、私が大変好意にしてる社長さんのお店が有ります。
社長さんも好きですし、そこのお店の商品もすばらしい…! 私もよくそのお店に行きますが、残念な事に店頭の社員に冷たさを感じるのです。その事をある人にお話したら、その人も同じ事を感じると聞いたことがあります。 それ以来、私も嫌な思いをしてまでと割り切っています。

今まで何が言いたいか…というと、それほど、社員の元気さ(教育)が大切であるという事で、
『社員を輝かせる!』ことが『会社のブランド力』となることを忘れては行けない。

更に、これは会社の文化で有ることです。
一つは企業理念にある
「人(従業員)という宝を乗せて大海原に出る。
櫓(ろ)を漕ぐもの、舵(かじ)をとるもの、皆ひとつの目的に向かって、
嵐を乗り越える。こんなロマンある楽しい航海(企業経営)はない。」

そしてもう一つは、
社員自らが創って、朝礼で連呼するゼストスピリット
「遊びも仕事も全て楽しむ」にあります。

自然と輝いている社員を創るには、即席ラーメンのような訳にはいかず、ダイヤモンドの原石を磨くのと一緒で丹念に時間を掛けて磨かなければなりません。 その磨く布が、社風というのは文化です。その研磨剤の一部にこの「海外研修旅行」が入っているという事です。教育の積み重ねで丹念に磨き、輝きのある社員を作り上げて行きたい。

話は戻りますが、
その研修旅行を行うための大きな目的として…

①サービス業の基本は何たれ…
それは付加価値という「感動」をお客様に与える事です。
自分達が味わい理解しないとそれを会社に取り入れる事が出来ません。それを勉強する為に、サービス業の大御所である観光地やホテルを利用するのです。 ホテルも1、2万はケチらない。高級の4つ星以上のホテルを利用して、豪奢な気分を味わい経験する事に有ります。至福の経験はどんなマニュアル書でも教える事は出来ません。

②国際感覚を身につける
国際感覚とはカッコいいものではなく、その国その国の文化の違いを体験する事こそが、一番のカルチャーショックです。 自分達の置かれている立場の素晴らしさが解るはずです。特にアジア圏に行くと「幸せという言葉は生活の副産物である」事が理解できるはずです。
また、為替にしても、その地で両替して使用する事が、一番の国際感覚を習得出来るものです。

③自信を持たせる
自信とは他人より得ているモノが自信へと繋がります。得ている部分が経験の蓄積です。例えば、単なる旅行会社のパッケージでは無く、自分達で企画をする。
そして現地でも、色々な行事を行ったりミッションを与える事により、その成し得た喜びと絆は永遠に記憶に残るものです。その源の記憶が自信となって結びついていくものです。

④社員への投資
国内はともかくとして、海外は個人負担は極わずかです。
よく「行けない」と言う理由に、「今お金が必要だから」と言う者がいるが、そう言う者に限って、パチンコやゲームに羽間っています。価値観の相違です。
例えば給料、賞与以外に現金を渡しても目に見える結果です。海外旅行は、なんぼお金が有っても、暇が有っても行けるモノでは有りません。
その為に、会社として、社員に投資をしていくのです。

⑤社長がホスト役
これは、私社長自身の考え方ですが、こんな時こそ、普段頑張っている社員に対しての慰労として「社員を招待する」という考え方です。その為には社長は一番のホスト役に徹することです。
よく、他社の社長さん達が「うちの社員とは一緒に行きたくない!」と言う話を耳にしますが、この様な事は誰と行ってもあり得ることで、変に社長としてのプライドが有るからです。
社員と一緒に旅行に行く時くらい、役職を捨てて添乗員としてホスト役に徹することです。社員の喜んでいる笑顔が一番嬉しく思うものです。

これらは社長として建前上の口実として取られるかもしれないが、
最終的には 『 企業は「人」で成り立っている 』 という事です。

その人という原石を輝かす責任が社長にあります。輝かさないで文句ばっかし言うのでは無く、輝かす為の投資は惜しみません。

「元気ある輝かしい社員」がブランド力です。
そのブランド力があるから会社は劣化する事なく、継続出来るものと思っています。