肩書き(役職)社会


先日だったか…「え~○○さんって、いつから社長なんですか?」と聞かれた!
その方はTVを見られたみたいで、私のフリップを見て驚かれたという。
それは私が社長として威厳が無いからか…(威厳なんてどうでも良い事だ)
「くじ引きで決まったのです」と冗談めいて答えたが…
私はエンドユーザー(一般のお客様)に対しては、役職の入っていない名刺を出しております。別に肩書きで仕事をしている訳でもないし、 お客様ともフランクにお話が出来る。私個人的には、その方がずう~っとずう~っと気が楽だからです。

日本は世界でも屈指の肩書き(役職)社会。
TVを見ても、冠婚葬祭から、町内会まで、人が集まれば必ず肩書きがもの申す。
会長、社長、部長から始まり先生、店長、マネージャーとしまいには横文字の訳の分からない肩書きまで。 営業や外回りの者には見栄もあり、主任、店長代理となんらかの肩書きが付いている。
あるパンフレットに、「元学識経験者○○○○」とずらりと並んでいる…。
何だ、ただのお年寄りの集まりか!って言いたい。兎に角…石を蹴れば必ず肩書き付き者にあたる。猫も杓子も状態。

前述の様に、私はあまり肩書きや役職は好きでは無い。
しかし、当社も人数が多くなって、各部門事と言う事で多数の役職付きの者がいます。
当社は見栄の為に役職は与えない。会社の仕事上、チームワーク、指示系統の為だ。
問題は役職がついてからです。

役職が付いて「更に伸びる者」と「残念ながらこれまでか」という者に分かれる。
二者の大きな違いは…簡単に言うと「向上心」+「部下を育てられるか」です。向上心は欲ですが、欲があっても部下を育てられなければ何にもなりません…「人を育てる事=自分が育つ事」なのです。
人を育てる事は、本当に大変な事です。部下に上部目線で物事を言っても、下の者は育ちません。

いつも言っているが…
①優れたリーダーは、自分の強さと弱みを知っている者
ダメリーダーは、自分の強みは知っているが、弱みを隠す。隠すから部下は育たない。
リーダーの弱みを補ったチームは強いチームになる。
②「行動」がとれている
優秀なリーダーにはやるべきことを定め、優先順位をつけてスピーディに仕事する力がある。
③「結果」が出せる
結果=仕事であったり数字である

役職が上になればなるほど肩書きの無い最強の営業マンでなければならない。
役職を捨てる努力をしよう。 そうすれば、未来でも自分本人で生きていける人間になる。