飽食の国

少年期、親に「一度でいいから、いくら丼を食べてみたい」と言って、寿司屋に連れて行ってもらった。
今無き“千鶴寿し”でカウンターに座り…
板前さんに「この子が、一度でいいから、いくら丼を食べたいと言うもんだから」と親が言って、笑われた記憶がある。
 40年以上も前だろうか
 確か、あの当時で3000円位だっただろうか!平均月給が5万円位の時だから、現在の相場で1万円位か!
 今でも鮮明にお覚えている。
  桶に白いご飯が見えないほどの紅色
   「おぉ~いくら丼だ」…
     とっ~ても旨かった…
  その日は寝れないほど とてもハッピーだった。

 今では、回転寿しでも滅多にイクラは食べないし
食べ物で、眠れないほど興奮したことも無い。

 先日だか、マグロ一匹に1億5000万もの値がついた。
 通常価格の20倍以上だという、その勝算はPR料とのバータということも分かるが、チョット行き過ぎでは無いだろうか!
 一貫が数万円につくという中トロを通常価格で食べれるとしても、私としては、ハッピーよりも、喉もとに虚しさがのこる。
 (食べて居ませんが…)
 それなら、1億5000万掛けて、被災者にお寿司を無償で食べて貰った方が、どれだけの多くの人がハッピーになれたか…
(飽くまでも個人的な意見です)
 マスコミのPR高価もあるし、イメージも良いはずだ。
 先日、某ホテルの催し会があったが、円卓に結構な料理が残った。これらも捨てるのであろう~。日本の食料自給率は、先進7カ国では最低水準の40%を切っているのに、実際に食料の3割が廃棄されていると言われている!
  正に…
   豊食の国=飽食の国=崩食の国

 食卓には納豆パックがいつもある…
 高価なフカヒレより、餃子の方が美味しいと思う、
  あぁ~…小市民なのだ。
            ※

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※日本語が含まれない内容は投稿できません。