旭川の居酒屋チェーン展開する会社Pが民事再生法を申請から1ヶ月。
各店舗はそのまま営業しており、師走のかき入れ時と選挙の喧騒もあり、記憶から薄れてようとしている。
某商工興信所等によると、負債総額は約3億円、2001年会社設立。積極的に多店舗展開を進め、ピーク時の年商は7億円。だが本社ビルの取得経費の返済が重くのしかかっていた上、昨年3月の東日本大震災の自粛ムードなどで客足が遠のき、同年12月期の売り上げが5億9千万に落ち込んだのが原因、と言う。
私は、P社のT社長を、昔から知っていて、それこそ社長になる前からのお付き合いである。 何事にも真面目で前向きに取り組むやり手の人だった。
各経済雑誌の記事も、今回のP社の民事再生法申請に対して、辛口のコメントは一切無く、ましてや 称え励ましている内容のものばかりだった。
今更、私が意見する立場でもない。
しかし、経営者の立場からして言わせて貰うと、東日本大震災はP社だけに被った訳ではなく、日本中の企業や人々の心にまで傷跡を残したものだ、その事を理由にあげるには、あまりにもおぞいだろう。また、本社ビルの取得費が2億円以上というから、ビックリだ。
社長には3種類あると言われる。
先ずは ①「創業社長」と、②「世襲社長」と、そして③「サラリーマン社長」である。なんと言っても①創業社長の一番の辛さは、資金繰りだ。この幾度の壁を乗り越えて社長を自覚して行くのだ。
今回のT社長は、私から見たら、典型的な「サラリーマン社長」だったと思う、それも表舞台だけのもので、本当に経営を考えていれば、ビルなどは取得しなかったであろう。
また、だれも手を出さない 買物公園フードテラスへの出店もしないはずだ。
法的な繋がりは無いにしても、
T社長の親会社であるY社長の存在は大きいはずだ。今回の件でT社長には同情するよちがある。
かと言って、Y社長を批判するのではない。私的には、Y社長に大変お世話になり、経営から人の使い方まで色々教わり、尊敬出きる方だ。
その教わった中に
昔 Y社長が言っていた一言を思い出した。
「経営者は経営者としてのずるさも必要だ…」…と、
「ずるさ」~ネ…
ビルの取得費を考えると…
ん…ん うなずいてしまう。。
T社長の 早い再起を 祈る
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