私が本を選ぶのは、タイトルや中身もそうだが、まず分厚くて文字の小さいのは避ける。
どうしても、出張中や時間の取れる時に読むので、ある程度の読み終える物を選ぶ。
だいぶ前から本屋さんに「本屋さん大賞」なる物が“ドバッー”と積まれていたが、分厚く上下2巻になっていたので、横目で見ながら手にはしなかった。
しかし、先月だったが、某フリーペーパーのライナーなる「かわら版」にA氏の「社長に読ませたい本」という記事を読んで… ん~ん…と早速 購入。
「海賊とよばれた男」
買ったわ、なかなか時間が無くて読めなかった。数ページ読んでは2.3日開けてと…なかなか進まない。
ワイフがTVの受け知識なのか、「気分転換には散歩より読書が良いんだ。…」と言われて…
最近…ぶちあたり、考える事が多く、逢えて読むことにした。
やっと読み終えた。
★
前説明が長がかったが…
「海賊とよばれた男」大変 素晴らしい本です。
出光興産の創始者である出光佐三の自伝的小説で衝撃の本でした。
石油メジャーの支配を受けない日本を代表する石油会社を作り上げた大立者で、馘首なし、定年なしという絶対的「人間尊重」を掲げ、社員を大家族として同一視するところが凄いです。
社長に読ませたいも有りますが…
夢と志を持っているビックな社員にも読ませたい。
夢、情熱、信念、そして ぶつかる事、戦う事を恐れない。正に男気がありだ…
この「闘志」・「投資」・「決断力」にのめり込む…!
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そしてワイフにも読ませてやりたいと思った。
主人公が事業に乗り出す時に「失敗したら明日から無一文になってもいいか…」と奥さんに言った時、奥さんは「私は大丈夫です、あなたの好きにしてください」(この様な類い)と言っている。
我が家はお金の話しになると喧嘩になり…しまいに私が黙り込む。
(こんな事を書くと、また大クレームがくるが、間違いなく殆どの家庭がそうなのであろうが)
私が言いたいのは…
なんぼ、夢や情熱を唱えても、やっぱりお金が無いとかなえられない。事業には常にリスク(お金と言う投資)が付きものだ。
主人公が事業スタートの時に日田重太郎なる人物が大金(今の金額では億)を無償で出している。男に惚れ込んでなのだろうか!
幾度と資金的なピンチに遭っても、銀行は担保がなくても、主人公の男気に大金を貸している。窮地に陥った時も助けや融資を受けているその運の強さと、引きつける主人公の魅力が凄い。
…他界した父の事を思い出した。
父も、ある男に保証や融資をし続けていた。いつも母と喧嘩では無いが言い合っていた様だった。
その時、父は…「男が男に惚れ込んで 何が悪い…!」と母に啖呵を切っていた。
子供ながらの記憶だが…
男が男に惚れ込んでの決断は女には分からない世界だ…と思った。
その後の結末は、
ん~ん… 多分父は母に頭が上がらなかったと思う。
それにしても…昔の人は、本当に 男気のある人がいた。
また、その男気を見抜く彗眼の人達も多くいた。
常にリスク取って、事業を大きくしていく男気に…
久々に感激しました。
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