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昨日の続きの話になりますが、
私は、朝は必ずコーヒーが飲みたい方なので、新宿のマクドナルドに立ち寄り「朝マック!」2階で座って何気なくコーヒー飲む視線の先に、ゴミ箱を片付けている二十歳位の女子店員(多分アルバイトと思われる)
ゴミ箱を片付け新しいゴミ袋をセットしている作業の中で、しきりにお客の出入りがあり、お客はその女子店員にトレーを渡して出て行くのだが、受け取った女子店員は「ありがとう御座います」、サラリーマン風の人には「いってらいしゃいませ」と声を掛けてトレーを受け取る。更に凄いのは、その店員の視線の運びが、受け取ったトレーから、必ずお客さんの顔を見て、声を掛けいる。その機微を醸す情景は、眠気も吹き飛ぶ清々しさを感ずる。
わずか5分位の間だったが、その間に階段でドリンクをこぼしたお客に対しても、的確な処置、的確と言う言葉では無く五感に響くホスピタリティな対応をしているではないか。感心せざるおえない。
ファーストフードごときに(偏見でごめんなさい)何故この様な光る人材が居るのか…マクドナルドにマニュアルがあるからではなく、ヤハリ女子店員の素質の問題であると思っています。
「また あなたから買いたい」著書の斉藤 泉さんを取り上げた記事を見ました。
…山形新幹線のカリスマ販売員として、通常の販売員の4倍売る事で脚光を浴びている斉藤さんは「背中にも目がある」と言われているが、本人曰く、目ではなく、五感をフルに働かす事が大切だとのこと。
「何を買おうかな、どうしようかな」と思っている人は、頭や肩が「ソワッ」と反応するのでそれを見逃さない、そしていつでも止まれるように歩くペースに落とし、場合によっては、あえて一度素通りして、それから直ぐに、お客様を見るとも見ないとも言えないくらいの角度で軽く振り返る。
お客にプレッシャーを与えないように、全部の神経(五感)を使って、お客になりきって、今 何が足りないか、どうして欲しいかを察知すると言う。
正に神業だ…!!
ファーストフードでも、新幹線の販売員でも、想像力をフルに発揮し お客の深層心理まで忖度する細やかさは、その者の素質もあるが、毛先の触覚まで神経をとがらす五感にあります。
それでは、今、経営者に求めれられる最も重要なモノはなにか!
世界は今、日本企業がかって経験したことのない猛烈なスピードで変化している。そして、未来がどちらの方向に向かうかが読めない。もはや論理的思考のスピードの限界を超えている。
隣国間の問題、世界経済、円高、株価、から 今日の売上げに居たり月末の資金繰りと、理詰めでコツコツ検討していくが、そのそばから崩れるように明日の状況が早いスピードで変わっていく。
「社長の言っている事が解らない。」と幹部社員に言われるが。我々が養って行かなければならないのは、見えるモノを理解する能力ではなく、
見えないモノを感じ取る「感性」である。五感をフルに使う感性が大事だ。
そして、触覚を無くした、経営者は、いずれ地に落ちるであろう。