あと祭り

「人は沢山通るけど なんも 売れない…!」
 「○○~ほにゃらら~」
隣からこんな会話が聞こえてきた。
旭川の上川神社祭に欠かせない露天商(出店)のオヤジ達らしい。(私の記憶では、このオヤジ達を「ヤシ」と言っていた)
 確かに昨日の本祭りは天候も良く、4条通りから見ても凄い人出のようだ。
 縁日の雰囲気は独特で、女性のユタカ姿にヨーヨーがついているなら、歩いているだけでも愉しいはず、子供達にしたら、おとぎの国でも、歩いている様なワクワク感があると思われる。自分の子供の頃は 必ず 綿あめを買って帰る事が、お祭りに行ったという証拠と言うか、〆と言うか、祭りには 綿あめがつき物。
 街を車で何度も通り過ぎるが、んん~ 綿あめを持っている人がいない。今の人達は綿あめも買わないのか!
ヤシ達が言う「なんも 売れない…!」は本当かもしれない。
しかし、綿あめ700円!(600円か!)はないだろう!
あんなザラメ原価10円ぐらいのモノが…
 市場価格(購買欲)から離れた金額だ。

 我々も 売値価格を決めるときは、仕入れが幾らとか、原価が幾らだからと決めることがあります。でもそれは、売る方が勝手に決めていることで、消費者の事を考えていない。
自分強(よ)がりの価格設定だ。
 某大手量販店のバイヤーさんとお話をした時…
そのバイヤーはいきなり「この商品は○○円でないと売れない」「当社は季節モノは25%欲しいから○○円だ」…と!原価とか卸値の話では無かった。
 正に「見た目価格」だ。
 この商品は、原価がどうこうではなく、「見た目幾らなら売れる」と言うことを最初に考えて行かなければならない。
 消費者をないがしろにした商売は一時はあっても永くは続かない。
ヤシの皆さん、今の綿あめを200円にしたら、馬鹿売れしますよ。
あの人混みの中で「売れない」と言って嘆くのでなく、本当に売れない理由を考えた方がいいのではないですか!
 トンカツには ころも(パン粉)が必要です。
 祭りにも、ヨーヨーと綿あめが必要です。
 過去にはヤシの人達ほど商売の際たける人はいないと思っていました。それほど過去にはビジネスの王者です。しかし今ひとつ消費者から離れている。

 今日でお祭りが最後の あと祭り
我々も「後のまつり」とならないようにビジネスを考えいかなければならない。
(※ヤシの不適切な言葉とその業界的知識が無い事をお許しください)

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