先般も、外国人研修生の面接に同行した。
今回は、履歴書の内容も知識も得ず、第三者的立場で、側面から鳥瞰する。
面接会場に入る時から、並ぶ状況、本人が答える瞬時のしぐさなど、泰然と構えて観察して、ほぼ20秒以内で、「コイツ…と、コイツは…」…と、目星を着ける。
自分が雇い入れないから無責任な判断ではなく
これは、多分“直感力”だ。
そして今回ほど、この“直感力”が大事であるかを知らされる。
約1時間位の面接が終わり雇入れる社長さんが最終結論を出す時は、我々はなるべく口を出さないが、先ず一人目の中には必ず、「コイツ…と、コイツは…」と思った者が入っているのが嬉しい。
それは、同じ経営者としても…履歴書に書かれている内容ではなく、本人の放つセンスを感じ取れる自分もだ。
そして、最後に「あと一人、どう~する?」と、意見を求められた時に、初めて、自分の感じた点などを説明すると、
「じゃ~あと一人はコイツにする!」決まり!
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プロ棋士の羽生善冶氏の
「直感力」と言う著書にも
・「自分の直感力を大切にすることが一番大事」
・「完璧主義に陥らないこと」
・「多様な価値観を持つこと」 等と言っております。
しかし、我々は面接をしていると…
どうしても この「完璧主義に陥る」傾向にあります。
正直言って、既婚者であろうと、子供が居ようと…お国がらから生活環境まで、全て違う者を、日本人の感覚で履歴書で判断してはいけない。
まさに、「多様な価値観を持って」だと思う。
最後は、「いざ使ってみないと解らない!」が定番だが、やはり経営者や、多くの部下を使ってきた人たちは、日々の中で雇入れる感性が研ぎ澄まされてくると、「直感力」や「「直観力」が自然と育ってきます。
その「直感力」をフルに発揮するべきです。
特に異国の人を雇い入れる判断基準はこの「直感力」が80%かもしれない。
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